ハインリッヒの法則。トラック業界の為のハインリッヒの法則(産業災害防止論)について

ハインリッヒの法則(産業災害防止論)

長年トラックを運行しているドライバーなら1回くらいは耳にしたことがあるのではないでしょうか?これは1930年代にアメリカの保険会社の技師であるハインリッヒ氏があらゆる労働現場での事故に関する報告を分析した結果を論文と言う形で発表したものです。
ハインリッヒの法則とは
労働作業をしていて”ヒヤッ”としたことや”ハッ”とした事(ヒヤリハット)が300回起きる中で1回の軽いミス(インシデント)を起こす。更にこの軽いミス(インシデント)が29回起きる中で1回の大きな事故が発生すると言うものです。
これをトラックの運行に当てはめて見ましょう。
ヒヤリハット
日々の配達運行の中で思わず他の車両と接触しかけたり、急に人や自転車が飛び出してきてブレーキを踏むには至らなかったが一瞬ヒヤッとしただとか、更には積み込みや納品の際手に持っていたケースを落としかけたり等々。
インシデント(軽傷なミス)
トラックをコスって見たり納品の際、商品としてそのまま店頭に並ぶケースを変形させたりと言ったごくごく "軽傷なミス" 。
重大事故
走行時の衝突事故や人を撥ねたり尊大な被害を伴うケース不良と言った重大事故。

ハインリッヒの法則で見逃してはいけない重要な事柄は?


この法則の及ぶ範囲が個人では無くグループ単位、つまり運送会社単位であると言う事です。

デンジャーゾーンとハインリッヒの法則の関係について

本サイトのデンジャーゾーンとハインリッヒの法則の関係を見て行きましょう。
A)300回のヒヤリハットとインサイドゾーン
現場でヒヤッとしたりハットした状況が出来上がるのはイライラしたり焦っていたり又、気が緩んでいるときに起こります。
B)29回のインシデントとアウトサイドゾーン
A)のドライバーの心理作用から極端に車間距離を詰めての走行中、渋滞の中でわき見運転をしていて前の車両に軽く当ててしまったりと言った状況。
C)1回の重大事故
高速道路での全損事故や重大過失の人身事故等。
(’デンジャーゾーン’については安全運転初級編5ページにて解説しています。)
解説
デンジャーゾーンにおけるインサイドゾーンの段階で既にヒヤリハットは始まっています。そしてこれがアウトサイドゾーンに移行した時、軽いミス(インシデント)が起り重大事故に発展して行きます。
これらの事実から
軽傷事故が起きる前段階のインサイドゾーンつまり心理作用(イライラや焦り、安堵感又、軽い気持ちで車両を運行等)をいかに自身の中でコントロール出来るかが、事故防止のカギになって来ると言うことが分かります。
対応策としては
運送会社単位で運行上のヒヤリハットを事前に抑えて行く作業(ミーティング等)を日々コツコツとやって行くことが重大事故を減らして行く結果につながっていきます。


youTube

内輪差(トラック)

オーバーハングと並べて理解しておく必要のあるのが内輪差です特に交差点で内輪差による巻き込み事故は多く発生しています。オーバーハングとセットで改めて理解を深めましょう

次へ > 安全運転上級編 : 01/08ページ < 前へ